映画雑記

映画やドラマの感想です。(ネタバレあり)

「ラースと、その彼女」

内気すぎるラースに彼女ができた!

その彼女はビアンカという名のリアルドールラブドール)で、

ラースは大真面目に彼女としてビアンカを迎え入れ、

弟を気遣う兄夫婦も弟に倣ってビアンカの世話を始め、

やがて町の人もビアンカを一人格として迎え入れていく。

じみ〜に始まるんだけど、ひっくり返りそうになるくらい度肝を抜かされ、

やがて、えーーーーっ、どうなっちゃうんだ?と目が離せなくなる。

これはもう観ないと味わえない。

 

この作品もコンシェルジュのKさんが

「そうそう、これおんもしろいんすよ〜」とおすすめしてくださって

説明を聞いたときは「?????」だったけど、

観終わってからDVDを返却したときに興奮状態だった。

「いやぁシュールでしたねー!

病気と正気の境目は自分たちで決められるっていうか、

病人にされちゃったら、ラースは精神病まっしぐらだろうし、

みんなが病人扱いせずにつきあったからこそ、

あれで自分で完結させられて、よかったですよね」と

完治した患者さんの話みたいにKさんに伝えた。

この映画、いい勉強になる。

 

ラースが、ラ・ラ・ランドライアン・ゴズリングで、

(「ラ」がやたら多いけど、)

セバスチャンを演じた人が、ラースだと思うと、

ラ・ラ・ランドが可愛い映画に思えてくる。

それくらいラース感が充満するというか…。

ライアン・ゴズリングすごいってことだと思う。

 

病院の待合室でドールのビアンカが子供を膝にのせて

ラースが「子供が好きなんだ」とビアンカのことをこっそり伝えるシーンがツボ。

あと特典映像も良かった。