「心と体と」
「同じ勤め先の、とある男女が、
実は同じ夢(=眠って見る夢)を見ていたことがわかって、
人づきあいがうまくない女性が、同じ夢を見ている男性に
どんどん惹かれていくっていう映画なんですよ!」
みたいなことをコンシェルジュkさんに言われて、
「ほほぉ、それは借りてみたいです」
というようなかるーい気持ちで借りて観た。
主人公のつとめる食肉処理場の映像の、
ドキュメンタリーな、血のしたたる場面に、
わかっちゃいるけど、「…ですよね」と
気持ちが現実をつきつけられるその感触にもっていかれて、
でも、ラストの腕の血のシーンで、このためか?!と
難しい数式がさらさらさら〜っと解けたような気持ちに陥る。勝手に。
さらに鹿の美しさと、夢の意味、牛の解体、
思うようには動かない体や心の人間、
難しい問題を出されたような要素がからんで、
観終わってから大きく深呼吸。
お肉を食べるということは、
命をいただくということだと、改めて思い知る。